jizakiの備忘録

動画や本などのメモ、etc

有機米の生産・販売の講演会に行ってきました

■ 滋賀県で有機米を生産・販売しているグループ、

「たかしま有機農法研究会」の方の講演を聞きに行ってきました。

■ 講演会の主催は、京都で活動する老舗の国際協力団体で、パーマカルチャーの取り組みも行っている

「公益社団法人 日本国際民間協力会(NICCO)」さんです。

 

■ 水稲や豆の生産農家10名と、会社員や主婦なども含めた会員30名で2006年から活動されています。活動の柱は、

①有機栽培の研究、②田んぼの生物多様性の保全、③消費者との交流

ということで、

 

■ 用水路に落ちたカメやカエルなどが畔に戻れる木製のスロープや魚道を作っているのが印象的でした。ナゴヤダルマガエルやチュウサギなどの、絶滅危惧種に指定されている生物が増えてきているそうです。このように生物の多い田んぼでお客さんと交流行事をすると、子どものいい遊びになるし、ブランディング戦略としても優れているな、とも思いました。

 

■ イネで頻発する害虫のカメムシは、農薬を使わなくても今まで1回くらいしか発生していないそうで、カエルやクモなどの捕食者によって個体数が抑制されているのではないだろうか、ということでした。また、カメムシは化成肥料を使っている青い葉のイネが好きなようだ、とも仰っていました。

 

■ 雑草の抑制(抑草)が一番大変だそうですが、ジャンボタニシカブトエビなどの外来種による除草は行わず、外来水草アゾラの使用を伴うアイガモも使わないことにしているようです。冬に湛水することで、水鳥が水草を食べて抑草効果があるようです。

 

■ 自治体の支援もあり(商標登録など)、農水省からも研究事業の指定を受けて活動を広げてこられたそうです(ラベルやパンフ制作などにお金がかかる)。

 ■ 先進地域への視察・研修、百貨店などでの試食販売、なども定期的に行っている。

■ 2008年にTV番組「ガイアの夜明け」で紹介されたようです。

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview081202.html

 

■ 講演してくださった会長さんの、穏やかな感じの人柄が印象的で、参考になるいい話を聞けました。