ニコ生「だからTPP参加はダメなんだ！」中野剛志×津田大介
【概要】
鳩山元首相の普天間問題→外務省の失点回復→アメリカの利権集団→経団連は日本社会の格差など考えない→中野さんのオヤジギャグが炸裂。
最近、時間が出来たので遅ればせながらTPPについて調べてみると、これは大変な協定だ。アメリカに有利なルールで、特に「ISD」と「ラチェット」がヤバイ。先日、安倍総理がTPP交渉参加を表明したので、古い動画だが備忘録。
【動画】
TPP反対派の急先鋒、ニコ生緊急生出演 「だからTPP参加はダメなんだ！」中野剛志×津田大介
（2011.11.08.）
【中野剛志】
経産省の役人で、京大に出向していた時にTV「とくだね！」での”ぶち切れ”やネット放送「超人大陸」での”No, We Can't" といった、TPPに反対するパフォーマンスで知られている。思想的には保守系の経済ナショナリストであり、学生時代には西部 邁の私塾に出入りしている。
http://www.youtube.com/watch?v=qegT4oq6G0k
http://www.choujintairiku.com/nakano1.html
以下、ニコ生で話された内容を、国際・国内政治の「経緯」に沿ってメモ。
- 民主党政権で、普天間基地問題を解決するどころかこじらせただけで、アメリカに悪印象を与えた。
- 外務省は外交上の失点を取り戻すための材料として、TPPへの参加を表明することによって、失業率の上昇によって支持率の下がってきたオバマ大統領に媚を売ろうと考えた。（農水省など担当省庁間の関係は、未だ明確ではないが。）
- 韓国が先だって米韓FTAを結んだのは、北朝鮮による砲撃の直後で、アメリカの庇護を求めようとする気分に後押しされたのだろう。結果、韓国経済はアメリカに食い物にされている。
- 普天間とTPPは別の話で、TPPに参加しても普天間問題は解決しないしアメリカに対する失点も回復しない。また、TPPはアメリカ内ではほとんど話題になっていない。中野によれば、「アメリカのロビイストの要求を書いた書類をホチキスとで止めて日本に投げつけたら、飛びついた」というのが実情。
- 早い時期からTPPに反対してきたのは共産党や農業関係者ぐらいで、それはTPPで損するのが農業分野だけだと考えられてきたから。しかし、保健・医療分野など多方面にわたる問題が認識されるにつれて反対論が出てきた。中野によれば、これは縦割り行政によって業界や国民自体も利害が縦割りされていることの問題だという。（このあたりは、経済ナショナリストとしての立場。）
- 経団連はすでに多国籍化した企業の集まりで、株主も外資が多いので、日本の低所得層のことなど考えなくて済む。
- 対談では、津田大介が司会としていい仕事をしている。中野は役人としては珍しく、キレ芸やオヤジギャグ、言葉の喩えが豊富で、分かりやすく利き手を飽きさせない。
おしまい
